ここ数日、よい天気が続く私の住む街では、BBQ盛りだ。
夏が短く、またよいお天気になることが少ないこちらでは、お日様が輝くと、みんな外に出て食事をしたがる。
庭で、ベランダで、公園で、とみんなこぞってBBQだ。
パートナーは好奇心旺盛で、人好きなイタリア人。
7月の終わりから8月の終わりまで、2週間ごとにBBQパーティをする。
もうこれは私たちの知り合いの中では恒例になっている。夏も近いてくると、ぼちぼちと電話がかかってくる。
「今年はいつからBBQパーティやるんだい!」
今日は、「楽しく、美味しいBBQパーティの開き方」を紹介しよう。
Contents
ルールを作ろう。
私たちが開くBBQパーティには、少しルールがある。
ルールというのは、ちょっとしたコンセプトで、こうしたルールがあるだけで、「おもしろうそう!楽しそう!」となる。
そのルールとはこうだ。
- 期間は7月の終わりの土曜日から8月の終わりの土曜日まで。
- 2週間に一度、お天気さえよければ我が家の庭でBBQパーティを開く。
- 夕方7時から、終わりなし。途中から来てもよし、明け方までいてもよし。出入り自由。
- 誰が来てもよい。友人の友人だとか、知り合いのおかあさんとか、とにかく私たちが知らない人でもよい。(もちろん、来たら必ず互いに紹介し合うこと)
- 基本的に自分が食べたいお肉とかお魚は、自分で準備してくる。
- 飲み物、野菜などの副菜類は我が家で準備する。
だから、知らない人とかも来るので、多いときは延べ20名以上の人が来ることもある。
基本的に食べたいお肉類、魚類は自分で持ってくるので、食いっぱぐれなければ、遠慮もいらない。
そして、あれこれと手土産を心配する必要もないのだ。(手土産のお話はコチラ! —>急なおよばれ。どうする、手土産?)
パートナーが焼いているところへ持って行って、「これ私の分!お願い!」と言って待っていけばよいだけだ。
互いに知らない人と、焼けたお肉を半々に分けあって食べたり、どんなソースでお肉を漬け込んだか、レシピを交換するのもよい。
私たちも、何人来るかわからないお客のために、お肉やお魚を大量に買ってくる必要もないし、味付けを心配する必要もない。
招く側もお客もストレスフリーのBBQパーティというわけだ。
これは我が家のルールだが、そのほかにもちょっとした決まりごとを作って集まると、いつものBBQパーティがより盛り上がるに違いない。
たとえば、必ず、赤い服を来てくることとか。。。(色は何色だって構わないけれど、白はやめたほうが無難かも。。。油ハネやソースのシミができることまちがいなし!)
女子会ならば、ネックレスを必ずつけてくるとか。。。
ただ、その決まりごとだけで大いに盛り上がるはず。
BBQパーティは準備が大事。
やはりおいしくて楽しいBBQパーティにするために、準備は手ぬかりないようにしたい。
飲み物は前の晩から一部冷やしておく。
日本ほど暑くないこちらでは、ガンガンに飲み物を冷やす必要はないけれど、やはりみんなの数のビール一本分は準備して冷やしておきたい。
冷えた白ワインが欲しい人もいるかも。
子供用のジュース、お茶、お水なども冷たいにこしたことはない。
副菜をつくろう。
BBQパーティでは焼き物(ステーキ類、焼き魚、焼いた野菜)がメインなので、どうしてもソースの味でお口がすっきりしない。
だから私は必ず、スティック野菜とそれにつけるディップを何種類か準備する。お肉が焼けるまでの時間、お肉を食べながら、といつでもつまめる。
きゅうり、人参、セロリなどを細長く切って氷水の入ったコップに挿して、テーブルのあちこちに置いておく。
ディップは、もろみ、お醤油やケチャップ、あるいはラー油などが入ったマヨネースなどなど。
あっという間にスティック野菜はなくなるはず!
日本風のポテトサラダはBBQパーティで一番の人気になる。
日本のマヨネーズは世界に誇れる味!
とにかく、奪い合いになる程になること必至だ。
その他には、couscous(クスクス)のサラダなどもお腹にたまるし、彩りよくすれば、大いに喜ばれるはずだ。
あと、ジャガイモをアルミホイルに包んで焼き、バターをたっぷりのせて食べるのは、ほっこりした味わいで、素朴でおいしい。
この場合は、8割方ジャガイモを茹でておいたり、レンジでチン!してアルミホイルに包んで焼けば、「まだぁ〜?」を防げる。お試しを!
食器類を準備する
私は、いつも我が家の庭でBBQパーティを開くので、絶対に紙コップや紙皿などを使わない。
かわいい絵柄のものはあったりするが、所詮紙皿。せっかく美しく焼けたお肉もおいしそうには見えないし、やはり安っぽい。
きちんとしたお皿と、ちゃんとしたフォークとナイフを出して、ガラスのコップを使ってもらう。
ナイフとフォークがお皿に当たる、カチカチという音も、おいしさを高めるバックグラウンドミュージックだと私は考えている。
あとは、紙のナフキンは大量に出しておく。
風が吹いて飛んだ、ソースがこぼれた、手づかみで食べた。。。などなどナフキンが必要な場面は多い。遠慮なく使ってもらえるように多めに出して、小石を載せといておくと、風対策になる。
ゴミ箱は必ず、2箇所に。
手近に捨てる場所があれば、みんなちゃんと自分で使った紙ナフキンや、スペアリブの骨など捨ててくれる。後片付けをできるだけ簡単にしたければ、こうした準備もしておきたい。
キャンドルも用意をしておこう。
日が暮れかかった空は、一気に暗くなっていく。
飲み物
氷をどっさりと入れた大きなバケツにビールやジュース類は入れる。栓抜きをゴム跳びのゴムのように長くしたのに結び、もう一方をバケツに結わえておけば、「栓抜き、見なかったぁ〜?」とならない。また、栓抜きのそばに王冠をいれる箱を置いておけば、みんな言わなくてもちゃんとやってくれるはず。
準備はさりげなく、抜かりなく!
さぁ、食べよう。
準備がしっかりしていれば、みんなとワイワイ飲んだり食べたりできる。
バタバタばかりしていたら、やはり気を遣わせてしまうので、時にはお客をこき使う。
「ビールはまだ冷蔵庫に入っているから、取ってきて!」
「きれいなお皿に変えたかったら、キッチンの戸棚を開けて自分で取ってきて!」
やはりせっかくなので、自分も楽しまなくっちゃ!
キャンプファイヤー
お腹が一杯になる時分には、こちらのいつまでも明るい夕方も終わり、薄暗くなってくる。
テーブルにすでに準備しておいたキャンドルを出す。
それと同時に、焚き火の準備をこっそり始める。
薪は、ホームセンターなどでも買えるが、私は、木を剪定して切り落としたのを乾かして使うこともある。
我が家には、陶器でできた焚き火用の大きなボウルのようなものがあるので、そこに薪を入れて火をつける。
湿気た薪は、モクモクと煙が出すぎて近所迷惑。(湿っている場合は、これも準備時に広げて乾燥させておくといいかも)
火が上がってくると、なぜかみんなが集まってくる。
やはり火は、人を本能的に呼び込むのだろうか。
椅子を引っ張って近くに座る人、体育座りをして火を見つめる人。
あれほどワイワイと大騒ぎしていたのに、みんな静かになってくる。
そこへ、長い竹串と、マシュマロをみんなに配る。
おいしいんです、ほんとに!マシュマロを焼くと。。。
男性陣は、ビールやワインをウィスキーやラム酒に変えて、話し込んでいる。
BBQパーティは、食べたり飲んだりも楽しいが、こうしたキャンプファイヤーもいい気分にさせてくれる。
みんなが、マシュマロをホクホクと食べている間に、私は使ったお皿とナイフ、フォークなどを集めて、食洗機に中にいれて回す。
大方片付いていると、安心して私もマシュマロ食べに参加できる。
こうして、BBQパーティはお開きになる。
まぁ、強者たちは火を囲み、朝まで飲み続けているのだけれど。。。
まとめ
- ルール作りをして、ゲーム感覚にすると盛り上がることまちがいなし。
- 準備は念入りに、でもさりげなく。
- おもてなしの気持ちで準備をすれば、至れり尽くせりになるはず。
- 副菜として手軽につまめる生野菜があると、食べやすい。
- お腹にたまる、ポテトサラダ、クスクスサラダなども満足感を高める。
- バタバタしすぎると、お客も落ち着かない。時には、お客をアゴでつかおう、笑。
- 最後に火を囲むことができれば、リラックスもできるし、ロマンチックなムードも演出できる!
今日の紹介
登山や、ピクニック用のスプーンとフォーク、ワインの栓抜きもついている。
これを見つけた時、すぐに思い出したのは家族で時々出かけた山歩き。
折りたたみはできてコンパクトにはなるが、重みはある。
キャンプをしていても、ちゃんとしっかりしたスプーンとフォークを使ってご飯を食べることができる、というのは私好み。
亡くなった父がよく言っていた。
「人の口に当たる道具は、いつも丁寧で気配りのあるものを使ったほうがいい。」
本当にそうだと思う。
キャンプでも、BBQパーティでも、ちゃんとした道具を使ってやったほうが、気持ちがいい。
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