私は小さい頃、犬が苦手だった。すぐに追いかけてくるし、こちらに隙さえあれば噛み付いてやろう、というような顔つきがとにかく怖かった。

雪

我が家には秋田犬がいる。

我が家の秋田犬

犬があれほど苦手だった私が、犬と暮らしている、というのは、自分で考えても現実味がない。

犬は人間の潜在的な気持ちをも読み取ることができるのだろうか。我が家の秋田犬は、私の昔犬が苦手だった歴史を「知っているぞ!」という顔つきをして私を見る。

パートナーにはいかにも愛情たっぷりに擦り寄るのに、私に寄ってくる時はドアを開けて欲しい時とか、新鮮な水に入れ替えて欲しい時とか。。。つまり、用事を言い付ける時だけ。全く下に見られたものだ。

この犬も11歳を迎え、老齢になった。前には簡単にできていたことができなくなった。そして一日中いびきをかいて前後不覚で寝てばかりだ。。

自分でもその老いを最近は察しているのだろうか、私に対する態度をやっと改めつつあるのだ。いまだに私をあごで使うのには変わりはないけれど、1日に一度はふらっと私に寄ってくるようになった。そうなると、おかしなもので可愛さが増してくる。

我が家の秋田犬

たった1日に一回私に擦り寄るだけで、なんと私はホイホイと喜ぶ。

いったいどっちが犬で人間なんだか。。。と自分が少々情けない!

 

我が家の犬が赤ちゃんだった頃、散歩に行く時には必ず小さなビニールの袋におやつを入れて持ち歩いた。ビニール袋を取り出したり、開けたりする度にカシャカシャと音がするのだが、その音で、「あっ、おやつがもらえる!」という条件反射が身についた。老齢になってしまった今も、掃除機の音では目が覚めないのに、カシャカシャを聞くと、パッと目をさます。

Avanti

今日紹介するのは、50年代の鉛筆削り。

Avanti

この鉛筆削りを回すと、なんとビニール袋をカシャカシャしたような音が出る。

そう、あの条件反射の音だ。すると、早速起き出した我が家の犬は音のする鉛筆削りに近づくのだが、近づくと、「な〜んだよぉ」と言いたそうにして去っていく。罪作りな鉛筆削りなのだ。

Avanti

Avanti 鉛筆削り

Avanti 鉛筆削り

1960年代

東ドイツ製

メタル

14,0 x 8,0 x 10,0 cm

Avantiのロゴがレトロなこの鉛筆削りは、普通の鉛筆削りとは違って、真上から突き刺すように鉛筆を入れる。1960年代前半にドレスデンで作られている。

どこにも傷みもなく、キリッと鉛筆を削ってくれる。

Avanti