今日は、灰の水曜日。

昨日のお祭り騒ぎから一転して、今日から復活祭までの40日(正確には46日)の間、節制をする。

これには、それなりの実質的な意味もあるようだ。秋に収穫した穀物、野菜などが底をつきそうになる。だから、春が来るまで節制をして、なんとか持ちこたえようという人々の知恵が隠されているらしい。

 

この時期には、お酒を控える!と決断する人も多い。

この時期には、お酒を控える!と決断する人も多い。

 

節制をしよう、といってもなかなか難しいので、この時期を自分を律する、あるいは自分に何かを課す、ことに使う人も多い。

 

たとえば、ダイエット。

この時期だからなんとかがんばれるかも。。。という女性もいる。

 

知り合いの子供は、46日間、すきなお菓子を食べるのをやめる、と言う。「がんばれ!」

 

甘い物を控えて、ダイエットをするのも良いアイディアだけど、もちろん街には誘惑があふれている。

甘い物を控えて、ダイエットをするのも良いアイディアだけど、もちろん街には誘惑があふれている。

 

 

こうした、昔ながらの伝統を守りつつそれを現代に生かす、という発想は嫌いではない。

私たちもやってみることにした。

 

私のパートナーは、日本人の私と暮らしているにもかかわらず、ほとんど日本語をしゃべることができない。そこで復活祭まで、毎日朝ごはんの時に3つずつ日本の単語を覚えることにした。

 

私は、仕事から帰ってから、必ず我が家の犬と最低20分の散歩をすることに決めた。仕事から帰ってからの散歩は少々きついが、頑張ってみよう。

 

 

 

誰かが話していたことが今も頭に残っている。

 

人間は、コンピュータを開発して、少しでも仕事を楽にしたり、生活に余裕を持たせようとした。しかしながら、どんどん発達してしまったコンピュータは、人の頭脳に取って代わり、その残りの部分を人間が行うようになった。そして、いずれコンピュータ制御されたロボットが全てのすることができるようになり、人間は生ける屍になってしまう、と。

 

SFの世界でもなんでもなく、きっと近い将来には、人間なんて必要ではなくなるかも。。。

 

私の母は、何十年と父の血圧を朝夕きちんと測り、ノートに記録した。

私のパートナーは、心拍数、体重、血圧など全ての管理を携帯のアプリで行っている。私は全く必要とされていない。

 

なんか、恐ろしい時代になったよなぁ。

 

だからというわけでもないが、なるべく手書きで手紙を書くようにしている。

仕事で出会うお客さまに手紙で礼状を書くと、必ずメールで感謝の言葉が送られてくる。手紙で返してくれる人は今の所いないが、人の心をちょっとだけ動かすことができたことに「よしっ!」と拳を突き上げる。

 

デジタル対アナログの勝負は決まってしまっているのだろうが、それでも戦ってみようと考えている。

 

Tintenfass

 

今日の紹介はインクの壺。

大理石などで作られているわけでもなく、デコラティブな彫り物が付いているわけでもない。全くシンプルなインクの壺だ。

 

Tintenfass

 

しかし、ちょっとだけ工夫が隠されている。

外側は木製で、中にプレスグラスの小さな小瓶がはめ込まれている。

それを出して、底をみると、水平な底ではなく、傾きをつけてある。つまり、中に入れたインクを最後の最後まで使い切れるように、底部分に角度がつけられているのだ。

こうした、出しゃばらない程度のアイディアは私の気持ちをとってもくすぐってくれる。

ますます、手書き熱が上がりそうな気がする。

 

底が傾いているだけで、インクが最後まで使えるようになっている。

底が傾いているだけで、インクが最後まで使えるようになっている。

 

Tintenfass

 

 

ここで、パートナーが顔を出した。

 

「僕たちはコンピュータじゃないんだからさ、1日くらい日本語の勉強をさぼってもいいよね、きっと!」

 

何をほざいているのだ、今日始めたばかりでしょ、全く。。。