物の重さ、距離、量、大きさなどというのは、測る道具があるからこそ共通の認識を持てる。
先日、私たちの住む街では、夜中の2時まで美術館や博物館がオープンしている、という” Lange Nacht der Museen (博物館の長い夜)”が開催された。そこで、私と相方は普段あまり訪れない小さな博物館巡りをすることにした。
とある小さな博物館でのこと。大きな二つのサイコロを投げて、出た目の数の和だけのメートル数を歩き、ここだと思う時点でストップする。係りの方がその歩いた距離を正確に測って、自分の感覚の距離と実際の距離がどう違うか、を体験できるイヴェントを行っていた。さっそく、私たちも試してみた。私の出したサイコロの目は二つ合わせて11。つまり11メートルだと思う分だけ歩く。結果は、私の場合、15メートルほど歩いていて、実際の距離との誤差が4メートルもあった。
昔の人たちは、歩くことが主な交通手段だったので、このあたりの感覚は研ぎ澄まされていて、実際の距離とあまり違わない正確さをもっていたのではないだろうか。
そう考えると、自分で歩くこともあまりなく、重たい荷物を持つこともなく、大きな荷物を運ぶこともなくなってしまった私たちの感覚は鈍りに鈍っているのではないだろうか。
もっと、自分の感覚を磨くべきだなぁと、つくづく思った夜だった。
メジャーはサビついているけれど、小さいシンプルな形で、そのサビも含めてかっこいい。外側はおなじみのベイクライト製。50年代の品だと思われる。”Schleussner”とロゴが入っているが、残念ながらその情報はない。メジャーのメーカーなのか、あるいは会社の宣伝用物品なのか、今では知る由もない。
木製の物差しは、折りたたみができ、インチの表記のイギリス製。ドイツにも折りたたみができる物差しはあるが、イギリス製の方が断然おしゃれで、精巧な作りだ。
金属製(真鍮)のノギスもイギリス製。年代はおそらく40年代。こちらはセンチとインチの表記が刻まれている。
それから、手紙用のスケールはスイス製。50年代から60年代の物。30gまで測ることのできる大変華奢でシンプルなデザインだ。”Pesola”の表記は会社名で、今なお存在するスケール専門の会社である。
こうした古く、シンプルで美しい道具に囲まれるとなぜかうれしい、そして誰かに自慢したくなる。
1mメジャー (1950年代)
ベイクライト、金属
ø4,5 cm
木製折りたたみ定規 (1940−50年代)
木、真鍮
24インチ(折りたたみ時 3,0 x 16,5 cm)
ノギス (1940年代)
真鍮
3,0 x 10cm
レタースケール (1960年代)
アルミニウム
19 cm x ø1,2 cm
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