昨日、車の中でラジオを聴くともなしに聴いていた。
子供向けの番組だ。
実は、子供向けのこうした番組はなかなかあなどれない。毎回聴くわけではないが、すでに大人になってしまって、訊くにはきけないことを教えてくれること、度々だ。
以前は、どうして日本人は箸を使い、ドイツ人はナイフとフォークを使って食べるのか、という特集をしていた。
それによると、まず、日本人は料理に時間をかける。口にすんなり運べる大きさにきちんと切ってから料理をする。だから、料理が出来上がったときには、食べる側はすでに食べる、という行為に集中できる。箸という道具は、その集中度を高めるために先が尖り、繊細な形をしているらしい。そう言われてみて、「なるほど」と思った。
昨日の番組のテーマは「動物」。「街に住む犬や猫は幸せか」について子供たちがはなしていた。
そこで、ふつと、感じた。
意外に子供たちの発言が、大人臭いのだ。「街に住んでいる動物はかわいそうだ」といういう子供の意見ばかりだ。交通量が多い通りも多く、散歩が危ない、家ばかりに閉じ込めておくことになる。。。
もちろん、子供たちの発言は的を得ているし、私も同意はしたい。しかし、どうしても大人の受け売りのような、そんな通り一遍の感じがしてならなかった。
私はちょっと期待していた。
街猫は冒険して、映画だって見ることもできるかも。
犬は散歩しながら最新の車を見て、『あんな車でドライブしたいなぁ』なんて思うかもしれない。
などの子供らしいファンタジーに満ちた回答を。
現実的でお利口な子供たちが増えるのは、やはり大人の責任だよなぁ、と今回のラジオ番組では、違った意味で考えさせられた。
違った物の見方といえば、ルーペで覗く世界には思わぬ発見がある。
先日、こちらでは雪が結構つもり、さらに気温がぐーんと下がった。車の上にも大量の雪が積もり、さらにガチガチに凍り付いた。
出かける前、雪や氷をルーペで観察してみた。なんと、くっきりと雪の結晶が見えるではないか。
それをみたら、雪を邪険にできなくなった。丁寧に雪かきをして、「どうか数日間でもよいから、消えないで残って欲しい」と愛おしく感じた。
雪や凍結は本当はやっかいで、私は何度雪道で転んだことか。雪が積もるたびに「あ〜あ!」と憂鬱になったものだ。それが、ルーペ一つで、ものの考え方をひっくり返された。
今回紹介するのは、セルロイドのケースから引き出すことができるルーペ。
持ち重りがする、男性的なルーペだ。
表には、”KERAMCHEMIE”の刻印がある。この会社が作ったのか、あるいは、広報用の物販だったのか、よくわからない。さらに時代的にも詳しいことは言えない。たぶん、50年代くらいのものだとは思う。
KERAMCHEMIEは1868年の創業で、KMCグループとして、様々な素材を扱う会社のようだ。そうすると、宣伝物販用の品かもしれない。
専門的なルーペとは違い、書斎で一人調べ物をする際に、傍にあったら頼もしい存在になる、そんなルーペだ。
物の考え方は多種多様、とは一応わかっているけれど、いつのまにかガチガチになっている。いつまでも、柔らかい頭脳と感性をもっていたいなぁ、と思うこの頃だ。

















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