私は古臭いのかもしれないが、「一度口に出したことはやり遂げなくてはならない」と教えられてきたし、それは普通のことだと今でも思っている。そしてそれは、世界共通の認識、つまり常識だとも思っていた。

 

寒く、お天気が優れない毎日で、気が滅入る。

寒く、お天気が優れない毎日で、気が滅入る。

 

 

しかし、実は世界共通の認識でもなんでもない、ということを私のパートナーからいろんな場面で教えられた。

 

昨日、「明日、必ずやるよ」と言ったことを次の日になってもやらない。きっと、忘れてしまっているのだ、と思って忠告してもやらない。

 

 

「どうして、昨日やるって言ってたことをしないの?」

「えっ?そんなこと言った?」

 

 

そんなことが何度も続くので、問いただしてみた。

 

「どうして、やると言ったことをしないの?」

 

すると、意外にもおもしろい答えが返ってきて、私は反論できなかったのだ。

 

「昨日は昨日だろう?!今日になってやりたくなくなっていたら、どうしてやらなくてはならないの?人間フレキシブルに生きなくっちゃ!」

 

頭や視点はフレキシブルでありたいなぁ、とは思っている。

頭や視点はフレキシブルでありたいなぁ、とは思っている

 

人間、フレキシブルに生きるべきだ、と言われれば、そうだよなぁ、とつい思ってしまう。

子供の頃から「有言実行」、だの「不言実行」だのを良し、としてきた文化を背負ってきた私には「昨日はああ言ったけど、今日はやりたくないんだよねぇ」というのは、許し難くもあるが、それを「フレキシブル」といいかえられたら、なぜか納得できる気がしてくる。

 

でも、そのフレキシブルさで振り回されるのは、私なのだ。。。

 

今日も朝、目覚まし時計が定刻に鳴る。

「明日は必ず早く起きる!」と明言して眠ったパートナーは言う。

「あと、15分したら必ず起きるよ。だから、もう少し眠らせて。。。」

15分後。。。

「昨日の夜眠れなかったんだ。静かに眠らせてくれ。」

 

私は、「昨日、言ったじゃない!早く起きるって!!!」と言いそうになるのをグッと飲み込む。

そう、人間、フレキシブルに生きるべきなのよ。。。でも、私にはそれができないせいか、ますますフラストレーションがたまるのである。

 

Peter roter Wecker

 

今日は、とても可愛らしいPeterの目覚まし時計を紹介したい。

70年代のポップさが全開している。色合いといい、文字盤といい、後ろのゼンマイのつまみといい、懐かしいのだけれど、なぜか新しさも感じる。

Peter roter Wecker

 

Peterは1866年に創業したドイツの時計会社だが、1967年には、フランスのJAZという会社と提携をしている。

多分その時期に作られたと思われるこの時計には、ちょっぴりフランスの香りがするような気もする。

Peter roter Wecker