ドイツ人がいかに散歩好きかご存じだろうか。天気が良くても悪くても、散歩。暑くても寒くても、雪がドッと積もっていても散歩。。。要するに年から年中散歩をしている国民だと私は思っている。

散歩といっても、時間をかけて長い距離を歩くのを最も良しとする。かのベートーヴェンも毎日同じ時間に同じ道筋を同じテンポで歩いていたというから、これは本当にドイツ国民の伝統なのだろう。

 

お天気は大変良いのだけれど、霜と氷で風景が白っぽく変わり、自分の吐く息が煙突から吐き出される白い煙のようにはっきりと見えるほどの寒さの中、それでも散歩にでかける。

こんな日、誰が物好きで散歩をするのだろう、と思いきや広い公園には人がわんさかいる。みんな分厚いコートに身を包み、嬉々として散歩をしていらっしゃる。

こうした寒い日の散歩は、コートを着て、マフラーを巻いて、手袋をして。。。と準備をするだけで大仕事だし、外は本当に寒し、冬の日はすぐに暮れるし、と悪条件が揃いに揃っているのだが、外に出て少し歩くと、とても気持ちが爽やかになる。身体は次第に温まり、空気は冷たいけれど澄んでいる。冷ややかな空気を胸にいっぱい吸うと、気分がスゥーっと清められるような気までしてくるのである。

そして、家に戻るとほぁっとした暖かさが迎えてくれる。ちょっと甘めのコーヒーかホットチョコレートをいれて一息つく。

相方には「単純だねぇ。」と笑われるが、こういう時、幸せだなぁ、思ってしまう。

 

一人分のカカオポットにあこがれていた。ホテルの朝食で出されるように、一人分ずつのポットはちょっとだけ優雅な気分にさせてくれる。持ち重りのする金属製のポットは時代も素材もまったくわからない。持ち手が張り出してるのが変わっている。

カップは錫のカップホールダー付き。ガラスのカップはイエナグラス。イエナグラスはドイツが誇る耐熱ガラスの有名メーカー。イエナグラスは1884年に光学ガラスを作ることから始まり、第二次大戦後、東側と西側に会社が分断されるという数奇な運命を辿った会社でもある。カップの底にあるロゴを見ることで、どの時代、どこで作られた物かがわかる。300度までの耐熱性を誇る質とシンプルな形が今尚人気だ。ちなみにこのカップは西側のMainz(マインツ)で作られていることがわかる。

 

 

カカオポット

時代も素材も不明

 

コーヒーカップ (Jenaer Glas)

1950-60年代

 

一人前のポットがあるだけで、ちょっと贅沢な感じをもつことができる。

一人前のポットがあるだけで、ちょっと贅沢な感じをもつことができる。

 

ちょうどカップ一杯分のお茶やコーヒー、ココアが楽しめる。錫のホールダーがついたカップは耐熱がらす。

ちょうどカップ一杯分のお茶やコーヒー、ココアが楽しめる。

 

錫のホールダーがついたグラスは耐熱性のイエナグラス。

錫のホールダーがついたグラスは耐熱性のイエナグラス。

 

 

 

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