イタリア中部で大きな地震が発生した。とある街は完全に崩壊状態。
多くの方が亡くなり行方不明者も多数、という報道を聴くと、本当に胸が痛む。
亡くなった方のご冥福を祈り、行方不明者の一人でも多くができるだけ早く救出されることを願っている。
天災は忘れた頃にやってくる、と言われる。
実は、私たちの誰もが明日をもしれない命と隣り合わせなのだ。
明日の自分の運命を知らないからこそ、今日を生きていけるのだなぁ、とこのニュースを読んで考えた。
それならば、今日をどう過ごすか、は非常に大事なのではないか。。。
パートナーと虫の居所が悪いというだけでの喧嘩は即刻やめるべきだ、うん。
今日のお題は、「徹底研究!私の生活のクオリティを上げたい。自己採点付き」
生活のクオリティとは。
そもそも、「生活のクオリティ」とか、どういう意味なんでしょ。
収入がいっぱいあって、余裕の生活、というのももちろんありだとは思う。
私の知り合いの一人は、とある有名企業のお抱え弁護士。秒速ですごいお金を稼ぐ日本人の方が一時有名になっていたが、彼もそんな感じで稼ぎまくっている。しかし彼は、家に帰るとたった一人で恋人もなく、書類の山の中でジャンクフードで生きながらえている。
お金あっても、これじゃねぇ。。。という典型だ。
私の考える「生活のクオリティ」とはなんだろう。。。
- 清潔で整った、爽やかな家
- 緑豊かで静かで、手入れの良い庭
- 着心地の良い洋服や洗いたてのシーツ
- おいしく健康的な食事
- 穏やかで尊重しあえる人間関係
- 好きな仕事と余裕のある自分の時間
まとめれば、「衣食住+人間」の充実をはかればよいのではなかろうか。。。
今日は、私の「充実度! 衣食住+人間」を徹底検証し、その成績をつけていきたい。みなさんもどうぞ読みながら自己採点をどうぞ。
- 最高生活クオリティ:5
- かなりいい線:4
- まぁまぁってとこ:3
- あれっそれってちょっとマズいですよ:2
- 改善勧告します:1
気持ちの良い住環境
家や庭をきれいにするが本当に好きだ。
今でも趣味の欄に「読書、映画、写真、ガーデニング、掃除」と書くほどに。
しかし、何と言っても時間がない。
上記の羅列に「好きな仕事と余裕のある自分の時間」とも書いたが、月曜から土曜まで仕事をしていては、「清潔で整った、爽やかな家」や「緑豊かで手入れの整った庭」になんかできっこない。
実はドイツの多くの働く主婦は”Putzfrau (プッツフラオ)“にお世話になっている。
プッツフラオとは、お掃除を代行してくれる女性のこと。
日本でもダスキンなどがこうしたサービスをしているようだ(ダスキン・家事代行サービス)。それにしても一体どのくらいの日本の方が、こうした代行サーブスをりようしているのだろうか。
ドイツの場合は、多くの働く女性はプッツフラオを利用している。
実は、我が家にも2年くらい前まで毎週2日、プッツさん(いちいち書くのが面倒なので、プッツさんに省略)に来てもらっていた。
しかし。。。どうもダメなのだ。
なにがダメと言って。。。どうも掃除の仕方が私と違うのが気になってしょうがない。
私の掃除の信念は(掃除ごときに信念!などと言うから話がこじれるのだ、とパートナーは言うが。。。)、いたってシンプル。
白いものは白く、透明なものは透明さを、光っているの物は、光を保つ。これさえ守れば、家は必ずピカピカになる。
プッツさんが来ると私は必ず経典のように彼女につぶやく。
「白い物は、白く。透明な物は透明に。。。」
生返事のプッツさん。
彼女が来るたびに、私がこれを繰り返すものだから、彼女は玄関に入ってくるなり自分から、
「白い物はしろく。。。」と唱えるようになる。
そして、そうこうするうちに彼女は「やめます!」と言って来なくなる。。。
私が悪いのか?
こうして、数年の間に一体何人のプッツさんが入れ替わり立ち代りしただろうか。
プッツ仲間では私、絶対に嫌われてるだろうな。。。
つまり私は、仕事を抱えて、さらに「白い物は白く、透明は透明に、光ってる物には光を!」とブツブツ言いながら、そして小走りに家の中を、外をと綺麗にして回るのである。
検証結果: 得点3 *私の家は清潔で居心地も良いが、なにせバタバタしすぎ。
「白い物は白く、透明な物は透明に、光っている物には輝きを」を実践すれば、清潔感ばっちりの爽やかな家や庭になる。
仕事で忙しいならば、上記の呪文は忘れて、プッツフラオさん(家事代行サーブス)にお願いをするしかない。
着心地の良い衣類
私は実は、これは人に完璧に依存をしているので、かなりのクオリティを保っている。
上記のプッツさんには恵まれなかったが、我が家にはもう長〜くアイロンを担当女性が2週間に一度来てくれる。
もう10年来の付き合いだろうか。
ワイシャツからシーツまで、非の打ち所がないアイロンさばきで、美しく仕上げてくれる。
長い付き合いなので、彼女は、彼女の故郷、ポーランドのこと、故郷で一人暮らしているお母さんのこと。。。などを面白おかしく話してくれる。
検証結果: 得点5 *これは、もうアイロンベテランの彼女のおかげ。
持つべき物は、良い助け。全部を一人で抱え込むなんてするべきじゃない。
美味しい食生活
ドイツは食に関して本当に貧しいところだ。
今でこそ、野菜はそこそこ新鮮になってきたが、それでも日本のスーパーのと比べると、天国と地獄。
夕方遅くにスーパーに行くと、しんなりしたほうれん草が、しなびた人参が、どうにでもなれって感じで投げ出されている。
それでも昔は、冬になると葉物の野菜なんてなかったそうだから、今はましなのだ、と自分をなぐさめている。
食文化に乏しい国は、軍隊が強いのだ!とある人が私に教えてくれた。
ドイツ、ロシア、イギリス。。。それぞれの国びいきの方々には異論があるかもしれないが、私は妙に納得した。
確かにフランスとか、銃よりワインを持っている方が似合っているよなぁ。
我が家ではメタボを気にするおじさんがいるので、できるだけ日本の野菜中心の食事を心がけている。
し、しかし。。。
夜中にこっそりベッドから起きだして、冷蔵庫の前に立ち尽くし、サラミを頬張っている彼を目にした日には、
「サラミとチーズでぶくぶくになっちゃいな!」と毒づくのだ。
ただ一つ、ドイツでの食文化で絶賛できるのが、外で食べるご飯。
レストランとかの外食を意味するのではなく、夏の間お天気に恵まれると、庭やベランダで、あるいは森の中のビアガーデンで食べることができる。
爽やかな風に、降り注ぐ光。。。たとえそれが粗食でも、満足度をキューンと上げてくれる。
検証結果: 得点3 *夏のアウトドアの気持ち良さに免じて。。。
粗食のドイツで、食のレベルをあげるのは結構難しい。
夏の間お天気に恵まれたら、迷わず外に出て食べよう! お日様と爽やかな風が食事のレベルを一気にあげてくれる。
人間関係
前にも書いたが、ドイツ人はかなり自己主張が強く、自分勝手である。人様のことなんぞ、生涯のうちに考えることあるんだろうか。。。
特に、ドイツ女性は可愛くない。(ドイツ女性を彼女に持っている方、妻がドイツ女性という方、すみません!何事にも例外はつきもの)
私は、できるだけ人のことを考えてあげて、彼女らや彼らに、人を思いやるってことを知らせてやりたい!と鼻息荒く考えたこともあるが、やめた。
そもそも人のことを観察する人たちではない。
私がした親切、深い思いやりは、
「あなたって、そういうひとなんでしょ!」でおしまい。
こういうドライな人間関係の中を生き抜くのは、かなり湿った人間関係の中で育った日本人の私には辛い。
だから、というわけでもないけれど、パートナーにだけは、思いやりの気持ちを調教している最中。
ささいな言葉から変える。
「僕はもう寝るから」—> 「さあ、明日も早いから寝ようよ」
「それは僕の問題じゃないから」—> 「どうすればいいか一緒に考えよう」
まぁ、大苦戦はしているが、私たち二人がヨボヨボした頃には、ちょっとだけ成果が表れているかもしれない。
検証結果: 得点3 *自己中ドイツ人との人間関係は疲れるが、パートナーを日本人化する努力でなんとかしたい。
ドイツ人は完全個人主義。干渉もしないが、思いやる気持ちにも欠けているような。。。メンタル的に強すぎます。。。
超ドライな関係をドライかも。。。程度に変えていきたい。
好きな仕事と余裕ある自由時間
ドイツの人たちは、在宅で働いている人も多い。また、自分の好きな時間帯を選んで働く環境もある。
午後からの時間を有効に使いたい人は、7時前に出社して働き出す、そんなことする人たちも多い。
子供がいる女性が在宅で働けるなら、こんなにいいことはない。
この仕事に関して言えば、ドイツのクオリティはかなり高いのではないかと。。。
また、休暇も目一杯取れて、年間何度かの旅行のために働いているのでは?という人たちもいる。
(在独日本人のドイツ化が止まらない3つのこと <—休暇に関してはこちらで紹介したので、読んでいただけるととってもうれしいです。)
私も、忙しいと年中わめいてはいるが、日本のビジネルマンの方々からすると、「暇を持て余している」の域ではなかろうか。。。と思う。
つまり、仕事環境はまさにこれ以上望めないほどの充実ぶりかと!
検証結果: 得点5 *解説するまでもなし。
ドイツでは、自分の仕事環境を自分で設定できる。これは生活のクオリティをかなり上げてくれる。特に、小さな子供のいる女性が在宅ワークできたら、そりゃ、もう完璧ですよね。
魅力は休暇をまとめて、しっかりと取ることができること。
さぁ、私の集計をしてみると、以下のようになった。
住環境を整える 3
着心地のいい衣類 5
美味しい食生活 3
人間関係 3
仕事環境 5
平均 3,8
まぁまぁってことですか、やっぱり。。。
今年ももう後半戦。生活のクオリティを一気にあげて、気持ちの良い暮らしをゲットしたい。
今日の紹介
きょうは、古いタッカー。
先日、フランス製のタッカーを紹介したが(パリの蚤の市。即興手話で乗り切る。)、きょうのは、ドイツ製。
もちろん、機能する。
60年代の品。
なぜ、タッカーは今のような(クジラのような格好)に行き着いたのだろうか。
昔のタッカーは机に置いたまま、紙を挟み込んで、ガッチャン、とやる。
今のは、片手でタッカーをつかむようにし、紙を挟んでガッチャン。
机に置くか、手で持つかの違いで、こうした形の違いになったのだろうか。。。
安定の良い、昔方式の方が機能的だ、と思うのは私だけだろうか?
塗装がすっかり禿げてしまっている。
どれほどの人が、タッカーの押さえる丸い部分に体重をかけるようにして使ったのだろうか?
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