お客商売をしていると、人の人生のさまざまを垣間見れたり、人生教訓を得たりできる。まぁ、それから学ぶほど、私は賢くはないので、ただただ面白がっている、といった方が良いかもしれない。
先日、2歳半くらいの子供を連れたドイツ人ご夫婦がいらした。
私は、このご夫婦をよく知っているし、彼らのお子さんの心も鷲掴みしている。
私の後ろをついて回るこの男の子をお父さんが抱き上げた。そして壁にかかっている蝶々を指差して言った。
「これはなんていうんだっけね?」
小さな息子は指を口に当てて、考えながら
「えっと、えっと。。。蝶々」
と可愛らしく答える。
お父さんは次々に息子に質問をしていき、子供は「う〜ん」と考えながらもちゃんと答えていく。
微笑ましい場面だった。だから、私も少々大仰に褒めた。
「いつの間に私のドイツ語より上手になったの?」
これに気をよくしたお父さんは、私のパートナーを呼んできて、またはじめから繰り返した。
「これはなんだっけね?」・・・「えっと、えっと。。。蝶々」。。。
パートナーもにこやかに、そして私同様に目を丸くして驚いている。
この場面を見て、ふと思った。
子育ては忍耐、といわれているが、実は忍耐を持っているのは、こどもの方なのかもしれないと。
「おとうさん!いい加減にしてよね。何度繰り返させるつもりなの?」と2歳半のかわいい坊やは心の中でつぶやいていたかもしれない。。。
まぁ、とにかく、日に日に大きく、賢くなっていく我が子を中心にした家族愛くらい、微笑ましいものはない。
今日の紹介は、ビールジョッキ。
ドイツのものを紹介しているのに、ビールジョッキは集めていない。というのは、あまりに沢山のビールジョッキが出回っているため、私にはその良さや年代が全く理解できないからだ。
それと、私はビールよりワインの方が好きだからなのかもしれない。。。
このビールジョッキは、Rosenthal製で、デザイナーはBjoern Wiinblad.
Bjoern Wiinbladhaは、1918年にコペンハーゲンに生まれたデザイナーで、大変多くの華やかなモチーフの磁器をRosenthal社から出しているので、馴染みのある方も多いかと思う。
重みのある錫製の蓋がついており、空の状態でもどっしりとしている。デコラティブではっきりした色合いのビールジョッキとは違い、落ち着きのある、案外日本人の好みあう渋さ溢れるジョッキだと思う。
あの親子も、もう15年もすると、ビアガーデンでビールを飲みながら話すようになるのだなぁ、と感慨深く思った・・・
が、現実は、悲しいかな、両親は家に置いてけぼりで、ピチピチの彼女や粋がった仲間たちとビールを飲み交わすようになるはずだ。















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