日本のお弁当はすごいなぁといつも感心する。味よし、彩よし、栄養バランスよしの三拍子が揃っている。お花見弁当ともなると、豪華絢爛である。
ドイツには、日本でいうところのお弁当はない、と私は言い切ることができる。
私の住む地方ではビアガーデンがあちこちにあり、夏の間、お天気さえよければいつも満員御礼のにぎやかさだ。ここでは、食べ物とビールを注文することもできるし、食べ物を持ってきて、ビールだけを注文し、みんなでワイワイと楽しむこともできる。
テーブルクロスまで持参して、おうちからの美味しいものを囲むのはほのぼのとしてよいなぁと思う。
しかし。。。その「おうちからの美味しいもの」が問題なのだ。
八百屋で売られているそのままの二十日大根の束をゴロリとプラスチックのケースに入れてあったり、スーパーで売られている出来合いのサラダ、チーズにハム。。。がんばってお料理してきた感が全く感じられない。せっかくお友達と一緒にビアガーデンで楽しむならば、ちょっとだけ料理をしても良さそうなものを。。。と私は思ってしまう。お弁当の張り合い合戦などとは無用なリラックス感には好感を持てるのだが。。。どうしても、この食事に対する無頓着さが私には気になってしようがない。
前の職場でのこと。
ダイエット中だという彼女はいつもお弁当持参だった。小さな子供を二人抱えていた彼女がいつもお弁当を持参するのはたいへんだろうなぁ、と感心をしていた。
「いつもダーリンがお弁当を作ってくれるの」とたまたま昼食を一緒にすることになった時に教えてくれた。
お弁当箱の蓋をあけると、皮も剥いていない生の人参半分とお弁当箱の中でコロコロと動き回るグリンピース数粒だった。彼女はそれに驚く風もなく、塩と胡椒を白く積もるほどにぶっかけて平然と食べ始めた。ダーリンとの仲は大丈夫なんだろうか、と私はふと心配になった。
ホーローのお弁当箱を発見した。簡単な仕組みだけれど、きっちりと密封することができる。多分ドイツ人ならば、この中に何枚かの黒パンとチーズ、ハムを入れておしまいなんだろうなぁ。。。
ラベルは剥げかけているけれど、内側のホーローはまるで新品にようなので、たくさん集めて砂糖、塩、小麦粉などを入れるケースにはどうだろうか。なかなかここまで綺麗な品は見つからないのだけれど。。。
ランチボックス
1940年代
ホーロー製
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