パートナーは、食べることが大好きだ。

「ドイツの主食はじゃがいもですか?」としばしば尋ねられるが、実は、こちらには主食、という概念がない。

「ドイツの主食はじゃがいもですか?」としばしば尋ねられるが、実は、こちらには主食、という概念がない。

 

だから、というわけでもないけれど、私も食べたり、飲んだりして楽しむのが好きな方だと思う。

多くの日本人の友人はよく尋ねる。

 

「いったい、おうちでは何食べてるのよ?」

 

モクレンが美しく開花した。

モクレンが美しく開花した。

 

そう、私は日本人だし、パートナーはイタリア人とドイツ人のハーフだから、三つの食文化が交じり合っていることになる。

食べること、というのは基本的なことだから、自分の習慣を曲げない、曲げることができにくい、ことのひとつだと思う。たとえば、日本人の私は、食事の準備ができて、みんなが席につき、一斉に「いただきま〜す。」で食べ始めることが普通だと思っている。しかし、パートナーは、自分の席の前に料理のお皿が来ると、周りが待っていようが、席についていなくても、さっさと食べ始める。出来立ての料理をすぐに食べる方が、礼儀にかなっているそうだ。

 

 

こうなると、二人の間で一悶着が起きる。

 

互いに

 

「礼儀知らず!!!」

 

となって、最初の頃はよく喧嘩になってしまったものだ。

単に食事を一緒に始めるか、出来立てご飯をすぐに食べるか、くらいのことと思われるかもしれないが、初めの頃は、数日間口を利かないくらいの大げんかにまで発展したことも度々だった。

 

今は、料理を私が作る、という強みから、日本式で丸く収まっている。

 

イースターが終わってしまったので、この通り。うさぎのチョコも大幅値引き。こっそり買い物カゴにいれたら、パートナーに、「どうしてイースターのうさぎのチョコなんか今頃買うの?」と・・・

イースターが終わってしまったので、この通り。うさぎのチョコも大幅値引き。こっそり買い物カゴにいれたら、パートナーに、「どうしてイースターのうさぎのチョコなんか今頃買うの?」と・・・

 

話が少しずれたが、お家で何を食べているかといえば、イタリア料理、日本の食事が半々といったところだろうか。

はじめは、イタリア料理を作る際はかなり緊張をした。何せ、本場イタリア人にイタリア料理を作ってふるまうほど料理に自信があるわけでない。パスタのゆで方、リゾットの基本的な作り方は、ほとんど彼のお母さんから習った。そして、そのうちコツを覚えて、何の緊張感もなく毎日のようにパスタやリゾットを作っている。

そんなある日、パートナーがドイツ人の友人と電話で話しているのを小耳に挟んだ。

 

「彼女のイタリア料理は大したものだよ。でも、パスタのソースにもリゾットにも醤油が入っているんだ。イタリア料理に醤油だぜ!」

 

そうなのだ、隠し味に必ずお醤油を入れて仕上げる。こうすると格段に味が引き立つような気がするのは、私だけではないと思いたい。お醤油なしには、私は料理ができない、と断言できる。

 

私は思う。

家の中では、ドイツもイタリアも日本も関係ないのだ。私とパートナーの小さな国ではないか。一歩外に出たら、ドイツの風にあおられないければならないが、おうちに入れば「我が家」という国なのだ、と。

 

zollstock

 

今日の紹介は、昨日に引き続き、イギリス製の小さな工具、木製の物差し。

 

zollstock

 

折りたたみ式になっており、金具は全て真鍮でできている。1920年くらいの品らしく、木の部分は使い込まれて角が取れて丸みを帯びているし、目盛りも薄くなっている部分がある。つまり、実用向きではない。さらにインチ表記なので、cmの世界で暮らしている私には、この物差しは飾りでしかないのだ。

しかし、目盛りに刻まれている数字のフォントは、クラシックで、使い込まれた木の表情は、本当にずっと触り続けていたいほど、手になじむ。愛着の品、とはまさにこういう物をいうのだ、というのだと思う。

 

zollstock

 

私とパートナーの暮らしぶりは、お世辞にもロマンチックとはいえないけれど、あえて言えば、味のあるとでも言っておこうか。。。このイギリス製の物差しのように、使い込まれてもなお上品さを忘れない、存在になりたいものだなぁ、と定規を手にして思う。

そんなことを考えていたら、声が飛んできた!

「ご飯まだぁ〜?」

 

夕焼けを眺めながら車で走る。話す話は、「今日の夜、何食べたい?」「そうだねぇ、パスタ?」ロマンチックとはかけ離れているよなぁ・・・

夕焼けを眺めながら車で走る。話す話は、「今日の夜、何食べたい?」「そうだねぇ、パスタ?」ロマンチックとはかけ離れているよなぁ・・・

 

 

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