旅行するのは、本当に楽しい!
それが日帰りのピクニックであっても、小さな旅行に変わりない。飛行機に乗って、ビューンっと出かけるのは、あの空港でのワクワク感がたまらない。
私の知り合いに、「旅行なんて疲れるだけだ。その時間家でリラックスしていた方が、よっぽどうまい時間の使い方だよ!」
と豪語する変わり者もいるが、総じて多くの人が旅の楽しさをすでにご存知だと思う。
旅慣れた人に話を聴くと、その人の数だけ面白いこと、不思議なこと、危機一髪のことなどの冒険談があって楽しい。
知り合いの一人はバリバリと働いているので、世界中を旅している。
彼女に旅行の荷物についてのアドヴァイスをしてもらったことがある。
「持ち物は少ないのが原則!だけどそうもいってられないでしょ!」
だから。。。(ここで彼女は焦らすように間を開けて)
「家ですっかり着古した下着を持っていて使い捨てにするのよ!帰りにお土産の場所を空けるためにも抜群のアイディアでしょ!」
確かに。。。下着類を使い捨てしてしまえば、家に帰ってからも洗い物が少なくて済む。
だけど。。。
彼女が「今度パリに行くのよ!」などと電話をかけてきた時には、穴のあいたパンティを履いてパリの街を闊歩する彼女を想像する、下賎な私がいる。
前置きが長くなったが、旅行時の悩みは二つ。
荷物とお土産。
今日はこれをお題にして話してみる。
1。風呂敷は万能!
かなり前になるが、とある方から薄手で大判の風呂敷をいただいた。色のグラデーションが美しく、シンプル。
わたしはいつも、この風呂敷とあと数枚の風呂敷を使って、下着や洋服類をまとめてスーツケースに入れる。
旅先に到着すると、部屋のクローゼットに持ってきた洋服を片付けてしまえば、風呂敷は用済み。
頂き物の大判の風呂敷ともう一枚をバッグに忍ばせておく。
買い物をしたら、風呂敷に包めば良い。大き物も小さい物もフレキシブルに包んでしまえる、優れもの。
突然寒くなったら、首回りに巻けばいい。
座った時に膝あたりにかけておけば、おばさんの見苦しい太ももをさらさなくてもすむ。
かるーい雨ならなんとかしのげる。
ざっと考えただけでも4つの使い道がある。
さらに言えば、買い物をした後、紙袋やビニール袋を断ってさらっと風呂敷を出して包めば、拍手いっぱい、絶賛の嵐!
とにかくブランド物のバッグより、ずっと賢く、柔軟対応のできる我が国最高のエコバッグは、バッグの域を超えて旅を助けてくれること間違いなし!
ぜひ、風呂敷を見直して大いにクールに旅していただきたい。
2。蚤の市はおみやげの宝庫
おみやげくらい困る物はないではないか。。。
こどもだったら、チープなおみやげ屋でエッフェル塔のキーホルダーを買ってもいいし、ベルリン、ブランデンブルク門のスノーボールを選んでも許せる。
でもきょうび、一度は誰でも外国に旅行に行く時代、そうそう普通すぎる物は買えなくなってきている。
やっと買ったおみやげをホテルに帰ってじっくりとチェックする。
裏の隅っこに「made in CHINA」の刻印を見た日には、もうそのおみやげをゴミ箱に投げ捨てたくなる。
さらに、最悪な経験をお話しよう。
私は里帰りではなく、仕事で東京に滞在をすることも多い。
その際には、日頃お世話になっている方々に形だけのおみやげを持参する。
とある方には、かわいいお子さんが3人いらっしゃるということで、ドイツといえば、そう!「HARIBOのグミだ!」
通常の色いろいろのクマさんじゃなくて、このグミなら日本では売っていないだろうという商品を選んで、結構自信満々な手土産。
しかし。。。
子供達にそのグミを手渡した、その瞬間に
「おかあさ〜ん、この間ドンキホーテで売ってたやつ、このおばさんからもらったぁ〜!」
な、なんと、ドイツのスーパーでもそうどこにでも売っているわけでもないグミが「驚安の殿堂、ドンキホーテ」で売っているのか。。。
日本には世界中の何だってあるのだ。
しかも、本家本元の本国より安いときてる。
いったい、何をおみやげにすれば良いというのだ。
だから。。。!
おみやげは蚤の市で探すに限るのだ。
これはさすがに日本のどこを探してもそう簡単には手に入らない。
そして! もし万が一、同じ物が見つかったとしても、結構なお値段で市場に出ているはずだ。
蚤の市でも特にオススメは、古い絵はがきや古い切手のシート、あるいは古い時代の硬貨。
これらは、時によってはものすごく高い値段で取引されている。
しかし、おみやげであれば、価値うんぬんより、美しい絵柄やデザイン重視だから値段はしれている。
そして、ここも大きなおみやげのポイントだが、かさばらないし、軽い。
私は最近はこの手でおみやげ物をいつも探しているが、十中八九の人達がものすごく喜んでくれる。
ある人に私は1920年代の絵はがきをプレゼントした。絵柄と色合いがとてもきれいだったので、わざわざその方のことを想って選んだ。
次の年、彼は私を家に招待してくれた。
私の選んだ絵はがきを額に入れて飾っているので、ぜひ見せたい、と。
その方のお宅で額入り絵はがきを見て、私はおもわず「あっ!」と声をあげそうになった。
それは、絵柄を後ろ向きにして、過去の誰かが、それこそなぐり書きしたような文字で、さらに余白なしにびっしりと書いた文面の側が、額の中から私を見ていた。
そうか。。。人の趣味はさまざま。
まぁ、どんな形にせよ、人に喜ばれるのがおみやげの使命なのだ。
3。まとめ
旅先で持つべきものは「風呂敷」。役に立ってくれるだけではなく、多分旅先でちょっとしたスター気分も味わえるかも。。。
日本へのおみやげは蚤の市で探すべし。ハズレなしで喜んでもらえること、まちがいなし。
今日の紹介
モンブラン社のシャープペンシル。
モンブラン (ウィキペディア)
多分、とある会社の150周年記念で配られたか、プレゼントされたと思われる。
モンブラン社の名前の刻印のある反対側に、ロゴと1877 – 1938の刻印がある。
つまり、1938年の品。
黒い部分はベークライト製。
短くてぽってりした形は可愛らしいが、手に持つと小さい割には持ち重りがする上、このベークライトの漆黒は、やはり男性的。
ノック式で、もちろん今も使える。
男性には少し小さすぎる感もするが、きっと携帯用かもしれない。
私のパートナーは文房具に目がない。
今までどれだけ私の収集物を無断で自分のものにしたかわからない。その罪は大きい!
これはまだ彼の目には触れていない。
どこかに隠さなくっちゃ!と持っているが、隠してしまったら、隠した本人の私が忘れてしまいそうで。。。どうしたものか、と悩み中だ。
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