とても長い間、ブログから遠ざかってしまった。
言い訳がましいが、幾つかの理由を並べてみたい。
言い訳その一
私の仕事は、おおよそ2ヶ月周期で回転をしているが、最近はインターネットでの問い合わせが頻繁になり、この仕事の周期が乱れに乱れてしまった。
今日やるはずの仕事が明日になり、明日に伸ばしたことで通常の仕事がずれまくる。
ずれていく仕事に歯止めがかけられず、アレヨアレヨという間に蟻地獄にはなってしまったように仕事の波にのまれてしまった。
言い訳その二
こんな仕事のストレスを抱えていたというのに、家の模様替えなどを突然決行してしまったのがバカだった。
始めのうちは計画を立てて喜んでいたのだが、話がだんだんとリアリティを帯びてきてしまった。
ソファを買いにイタリアまで出かける、なんてこともやらかした。(本当に忙しかったの?)
またイタリア旅行の最中に、我が家の老犬が倒れる、という心配事も発生。
必要以上に手を取り足を取りの老犬介護をやったのも自分の時間を削る要因になってしまった。
まあ、要するに半分は自分で自分の首を絞めていたわけである。
Hofflohmarkt (ホーフフローマルクト)
昨日、久しぶりに近所で開かれた「Hofflohmarkt」に出かけた。
「Hofflohmarkt」とは、自分の住んでいるマンションの裏庭で、不要となったものを出してそれを販売する蚤の市だ。不要になった子供服、レコードやCDといったものから、机や椅子などの家具まで、いろんなものをそれぞれが出して並べて販売する。子供達だけが出している場合もあり、なかなかの押し売りぶりは大人顔負けだったりする。
ケーキ屋飲み物を準備して販売しているところも多く、とってもアットホームで楽しい蚤の市だ。
こうしたHofflohmarktは、もちろん普通の人たちが出しているものなので、圧倒的に洋服類が多いのが特徴だけれど、丹念に見て回ると、古いものがちらほらと紛れ込んでいる。
今日の紹介
ガラスの薬瓶。
若い夫婦がこどものおもちゃを大量に並べていた。私には小さなこどものおもちゃは全く関係ないので通り過ぎようとした。ご主人の方が私に声をかけてきた。
「この近くで働いているでしょ!知ってますよ。」
私の職業は、みんながみんななじみを感じる仕事でもないが、案外に目立ってしまう仕事の部類にはいるかもしれない。それでもいきなり声をかけられるとしどろもどろになる。なんとか言葉を見つけようと、そこらじゅうにあるおもちゃをいじくり廻していると、この瓶が目に入った。
一つ目の瓶には小さなプラスチックのおもちゃというか、欠片がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。もう一つには、わけのわからないような茶色の草のようなものが入っていた。
「この瓶って、古いんじゃない?」
「だいたい、僕のおばあちゃんが住んでいた家に僕らは住んでいるから、どうしようもなく古いものもあるんです。大抵は捨てたけど。。。」
多分きっとたくさんのお宝を捨ててしまったんだろうなぁ。。。この若夫婦。。。
「この瓶はいつのものかは知らないけど、60年前くらいのだと思いますよ。この葉っぱみたいのが入っているのは、紅茶だと思います。」
「もしかして、紅茶もこのおもちゃも一緒に買わなくちゃ、いけないの?」
彼は、無言で頼み込むように手を合わせ、ウインクをした。
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