私自身日々、サバイバルドイツ語で生きているのに、人様に語学について指南するなんて、おこがましいのであるが。。。
まぁ、母国語以外で毎日を暮らしている私には私なりの苦労があって、その苦労の中にちょっとだけ人様のお役に立つようなことがあるのではないか、と考えて、こんな大仰なタイトルになった次第である。(かなり言い訳がましいが。。。)
語学の習得法は、様々に素晴らしい先生方が語っていらっしゃるので、私はそこには首を突っ込まないことにする。
手っ取り早く言えば、語学を頑張る人への応援歌、的なことを4つ、皆さんにお話をしようと思う。
Contents
日本語をおろそかにするんじゃない?!
私の知り合いにドイツ語の本を日本語に翻訳するのを生業にしている女性がいる。
彼女の言葉は結構ぐっさりくるので、まず一番にお話ししたい。
言い分はこうだ。
「ドイツ語を上手になりたいと思ったら、まず自分の使っている日本語を上手にすることから始めるべきだ。」と。
う〜ん。。。なぜだ?
日本語でいろんな風に言い回しができるならば、大変少ない語彙しかない状態でも、ドイツ語(外国語)で話ができるはず、というのが彼女の論理。
確かに、難しい単語を使わなくても、それを噛み砕いて説明する日本語力があれば、単語を知らないから話ができません!とはならない気がする。
少ない単語でいろいろと言い回しができれば、習った語学ですぐに実践できるのだ。
おしゃれ上手な人は、案外洋服をそんなに持っていない。
上手に着まわしをするので、おしゃれ上達に見える、まぁ、それと似たような感じかも。
私は、正しい日本語も不十分なので、ドイツ語が十分になるはずがない!と彼女の話を聴いて、改めて悟った。
勇気を持って、ゆっくりとはっきりと。
私がドイツ語を習い始めた頃は、とにかく喋りが不得手で、なるべく話をしないようにと心がけていた、笑。
もともと、おしゃべりな方でもないので、話をしなくてもそう苦にならなかったのも災いして、未だに喋りの苦手感から完全には抜け出ていない。(長すぎるでしょ。。。)
私の体験談からすれば、話をする相手は、私の顔を見ればすぐに外国人だとわかるわけだから、語学がすご〜くできるとは考えていない。
要するに、期待値はかなり低いのだ。
そんな外国人がいきなりドイツ語で話してくるだけでも彼らは驚嘆の目でみてくれる。。。はずだ。(何事にも例外あり。)
もしも、日本語をがんばって話す外国人がいたら、その日本語の文法が少々デタラメだとしても、私たちはその彼を無視したり、ぞんざいに扱わないではないか。
そう!下手でも勇気を持ってしゃべることをお勧めする。
その際に、カッコつけてもダメ!まだ下手なんですから。。。笑。
ゆっくりと大きな声で話す(ここ最重要です)と、相手にかなりの確率で好印象を与え、プラス100%理解をしてもらえるはず。
たいていの場合、自信がないから、早口になり、そして小声になる。
すると、相手にははっきりと聴こえないから、
「?」という顔をされる。
この反応をみて、動揺、「えっ!私の言葉、通じない・・・」と自身喪失。。。つまり悪循環!
相手が耳の少し遠いおばあさん、おじいさんだと思って話すと、かんっぺきに通じます!保証付!
忍耐を持ってテレビを見よう。
私が通った語学学校はGoethe Institutゲーテインスティチュート。
かなりのスパルタで、習得できないとわかると上のクラスに進級できない悪魔のようなシステムになっていた。
私は、根は真面目だし(まぁ、そういうことにしてほしい)本好きなので、読み書きだけはかなり良い成績で、ゲーテの先生には可愛がられた、と思う。
4ヶ月も地獄のゲーテに通った私が(通常そんなに長く通う人はいないと思う。月謝は目が飛び出るほど高いし、授業は正直言って、キツイ!)やめる時、先生方は私のことを褒めたり、けなしたり、アドヴァイスをくれたりした。(授業は厳しいが、どの先生もプロ中のプロ。良い先生ばかり!)
その中で、印象に残ったのは
「テレビを見なさい!映画を見なさい、できるだけたくさん!」
へぇ〜、楽勝じゃん、テレビとか映画を見るなんて!と思ったが、結構これは厳しい。言葉がわからないと話の展開が全くもってわからない。
字幕付きなんて、字幕ばかりを目で追っていたら、誰がどの人で、場面の状況はどうなっているのか、などなど画面を全く見ることができない、猛スピードで消えていく本を読んでいる気分だ。
日本人の方の中には、日本映画(アニメなど)を現地の言葉で見て勉強する、という人もいるが、これは話の筋をもう知っているので、あまり効果がないのでは?と私は思っている。
オススメは、トルコ映画とか、ルーマニア映画とか、マイナーな映画の字幕は結構簡単な物が多い。翻訳者が手を抜いているのかもしれないのだが、語学習得者には優しい字幕対応といえる。
全く知らない映画を勉強中の語学でほぼ100%読めて、理解できたあの日を、私は今でも忘れられない。(おおげさじゃなくて、ほんとに!)
ドイツ語習得者へのテレビ番組のオススメは”Die sendung mit der Maus”
1971年から続く長寿の子供番組だが、これはもうこどもの番組を超えている。大人でも釘付けになるおもしろさだ。
(上記のビデオは言葉がないけど。。。)
こども番組でも、そうやすやすとは100%理解できないが、政治討論会を見るよりはずっとずっとやさしい上にためになる。
時間がかかる、とあきらめよう!
とにかく、そうすぐには地元の方々とおしゃべりをしてワッハッハと笑い会えるなんて、無理。
諦める、でも時間が経てば、絶対にちょっとずつちょっとずつ前に進んでいるのだから、我慢するしかない。
イラン人の友人が、ドイツに来たばかりの私にこう言った。
「5年待つのよ。5年経てば、人の話していることが耳を見開いて注意力を傾けなくても入ってくるようになるから!耐えるのよ、それまで。。。」
「5年も???」
と思ったが、彼女の言った言葉は真実だと思う。
中には3年やそこらでペラペラと話をできるようになる人ももちろんいるが、私のような語学劣等生でも5年で何とかなったのだ。
話の輪に入りきれず悔しい思いをしたり、孤独感で泣きたくなったり、言いたいことがいえない胸の苦しさに爆発しそうなることもあったが、そう、5年経てば、何とかなるのだ。
石の上にも三年、まぁ、それより長いが、でも言葉がわかるようになったらわかることが一つある。
みんな、そう大した話なんてしていない!!!
今日の紹介は、凛々しい男性的な品。
ずっしりと重い、このスタンプには”Gmähle Stuttgart”とメーカー名が入っているが、シュトゥットガルトの会社ということだけしかわからない。
使っていたのは、シュトゥットガルトの銀行のようだ。横っ腹に名前が刻み込まれている。
7桁の数字を、張り出したバーを押すことによって変えることができる。
持ち手はベークライト。
時代的には50年代だろうか。。。不明だ。
とにかく、男性的な凛々しさと存在感には圧倒される。(私だけ?)
インテリアとして飾るもよし、かなり重いので、ペーパーウエイトとしてもカッコイイ。
とにかくこのスタンプが人間だったら、惚れ込んでホイホイとついていきそうだ、アブない、アブない。。。
前には、こんなスタンプも紹介しました。
こちらは、今日紹介したスタンプよりシンプルで小ぶり。どちらもがっしりとした作りで、ドイツのクオリティを感じます。
どうぞ、こちらから!
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