ドイツは、犬天国。

列車にも連れて乗ることもできるし、レストランもオーケー。ブティックで試着室から犬が飛び出てくることもある。スーパーや墓地以外はどこでも入れるのではないだろうか。。。

 

犬のいる生活がこんなに楽しいとは思いもよらなかった。

犬のいる生活がこんなに楽しいとは思いもよらなかった。

 

私は小さい頃から犬が苦手だった。まさか自分が、それも家の中で家族同然に犬と暮らすようになるなんて、想像だにしなかった。

本当に、人生なんて思い通りにはならない。

小型犬ならまだしも、我が家の犬は秋田犬だ。

我が家にきた時は、3ヶ月の子犬だったが、みるみるうちに大きくなり、いまや30kgを超える堂々たる体格である。

とにかく、一緒に過ごすようになってみると、子供の頃どうして犬が怖かったんだろう、逆に不思議な気がする。

いつまでも大きくならない人間の赤ちゃんといるようだ。

 

きょうは、我が家の秋田犬、エマーナを紹介しつつ、秋田犬についてお話ししたい。

 

ヒエラルキー

 

秋田犬は、ちゃんと人間のヒエラルキーを作っている。我が家では、パートナーがボスだ。私がその地位を奪うことは絶対にない。

秋田犬は、ちゃんと人間のヒエラルキーを作っている。我が家では、パートナーがボスだ。私がその地位を奪うことは絶対にない。

 

ヒエラルキーとは階層という意味だが、我が家のエマーナは、私とパートナーにはっきりとした序列を作っている。

 

エマーナはドアを自分では開けることができない。(結構多くの犬ができるんですよね、ドアの開閉。。。)

私たちがソファでテレビを見ていると、初めのうちは私たちのそばでエマーナはくつろいでいる。

しかし時間が経つと、自分からベッドへ行きたくなる。

しかし、ドアは閉まっている。

私たちはテレビに夢中なので、エマーナの動きが目に入っていない。。。

すると、エマーナは真っ直ぐに私の方に向かって来て、ドアを開けろとせがむ。この際、絶対にパートナーの方へは行かないのだ。

つまり、エマーナの頭の中では、私はエマーナの下、下僕? ドアの開け閉め、食事の準備。。。

パートナーがエマーナの主人であって、私はおまけ。

わたしがどんなに散歩に一緒に行っても、遊んでやっても、おやつをあげても、このヒエラルキーは揺るぎない。

 

 

ブラッシングはお嫌い!

 

人間のように格好をつけたり、虚勢をはったりしない。素で付き合ってくれる。

人間のように格好をつけたり、虚勢をはったりしない。素で付き合ってくれる。

 

犬は、ご主人にブラッシングをしてもらうのが好きなのではなかったのか? スキンシップのために犬の喜ぶブラッシングをしよう、などと本には書いてある。

中には、掃除機で身体中吸い取ってもらうのが好きなもの好きな過激な犬もいるそうだが。。。

 

秋田犬は年に二回、毛が抜け変わる。この時期は本当に悲惨で、およそ2ヶ月に渡って、抜け毛と掃除の格闘になる。

ほんと、掃除機で体の毛を吸ったら、どんなに普段の掃除がらくになるだろう、と思う。

しかし、我が家のエマーナは、掃除機どころかブラッシングもさせてくれない。

抜けかけの毛をぶら下げて家中を歩き回るのだからたまったものではない。

その姿は、傘貼り浪人も真っ青、といううらぶれ方なのである。

 

 

人間化した成れの果てなの?

 

 

おやつの思わず顔をほころばせる。

おやつの思わず顔をほころばせる。

 

犬は、人間の100万倍以上の嗅覚を持っていて、さまざまな匂いを嗅ぎ分けられるという。

つまり、暗がりの中にウサギがいても、犬はその嗅覚を使って、人間には見えなかいウサギの居場所がわかる、というわけだ。

 

私の家の隣は、大変大きな自然がいっぱいの公園だ。

ウサギ、ガチョウ、リス、ハリネズミ、時には狐なんかも出る。

特にウサギは大量にいて、朝方、夕暮れ時にはあちこちで白いお尻をピョコピョコさせて飛び跳ねている。

我が家のエマーナはよほどのことでない限り、このウサギに気が付かない。

私の方が暗がりの先を示して

「エマーナ、あそこにいっぱいウサギがいるよ!」といっても、「どこどこ?」といった風にキョロキョロする。

 

ある時、多分生まれて間もないバンビを森の中で見た。本当に愛らしい。

私とパートナーは、そのバンビのあまりに無垢で可愛い様子にみとれて立ちすくんでしまったが、エマーナは地面をクンクンするのに忙しく、とうとう気がつかないまま。。。

犬って、本当に鼻が効くの?と私は毎日、散歩時に自問している。

 

 

 

忠犬度

 

 

 

秋田犬といえば、忠犬、忠犬といえば秋田犬、と言われるほどだ。

忠犬ハチ公の映画がリメイクされたおかげで、こちらでも秋田犬の知名度は上がった。

本当に多くの人が、

「あの泣ける映画の犬でしょ!」とエマーナの方に駆け寄ってくる。

 

我が家のエマーナも、その忠犬度はかなり高い。

パートナーが車で出かけてしまうと、玄関のドアに体をするつけるようにして彼の帰りを待つ。

パートナーと私と一緒に散歩に出かけ、私が写真を撮るのに夢中になって歩みが遅れると、エマーナは私が追いつくまで動かず待ってくれる。

一匹狼のように家の中でも孤独が好きなくせに、家族を想う気持ちは多分誰よりも強いような気がする。

まさに、「忠犬・エマーナ」なのだ。

 

エマーナ

 

時には辛抱強く私の写真のモデルにもなってくれる。

時には辛抱強く私の写真のモデルにもなってくれる。

 

秋田犬の寿命は11歳から14歳らしい。

エマーナは今年の11月で12歳。

これからの人生はとても限られている。

 

残されたエマーナの時間を大切にしてやらなきゃ、と朝夕の散歩でいつも自分に言い聞かせている。

 

今日の紹介

 

実は、今日の紹介コーナーを引越しすることにした。

第二のブログを準備中。

ヴィンテージ雑貨のお話を集めて紹介をする。

今まで紹介してきた雑貨もふたたび、より詳しく登場します!

どうぞ、お楽しみに!