私の誕生日は、9月。もうじき一つ年をとるのだが、年齢が上がるごとに、「まてよ、今年で何歳になるんだっけ!」となる。
おおげさな言い方のようだが、本当だ。年を取ってくると、今の年齢ではなくて、どういうわけか、人に次の年の年齢を答えてしまう。
「もう50歳ですから」とついこの間49歳になったばかりの知り合いも、そんな風に自分の年齢をかさ増ししていた。
年を取りたくないお年頃なのに、ひとつ上の年齢を言うなんで、自虐的すぎやしないか。。。
どうしてなんだろう。。。
さて、お誕生日といえば、誕生パーティ。パーティにもお誕生日のパーティやBBQパーティ(楽しくおいしくBBQパーティを成功させるコツ。)などのカジュアルなパーティから、フォーマルな気張ったのまである。
今日は、そんなパーティに一体何を着ていけば、いいのだろう? どう振る舞えばいいのだろう?について。
私は仕事柄、いろんなパーティに出向かなくてはならないことが多く、仕事とはいえ、それをかなり苦痛に感じている。
社交的な人だったならば、多分ホイホイと華やかな場へ繰り出してくのだろうが、私は家でお茶漬けでも掻き込みながらテレビを見ている方がずっと似合っている。
まぁ、とにかく話を始めよう。
誕生日パーティ
日本ではお誕生日パーティは、周囲の方々が気を利かせて秘密裏に計画を進めて開くパーティのはず。
ドイツでは、誕生日の人が計画し、準備をし、みんなを招待する。
私のパートナーが50歳のお誕生日を迎えた時は、彼が全て準備をして、みんなを招待した。
自宅で行わないパーティだったので、場所探しから食事のこと、ホテルの手配まで、すべて誕生日であるパートナーが決めた。
経費も全て本人持ち。
なんか、割に合わないような気もするが、「誕生日の自分を一緒に祝ってください!」というスタンスなのだろうか???
自宅でのパーティならば、みんなふつ〜うな格好で祝うのだが、今回はきっちりとした場所だったので、みなさん女性はワンピース、男性はジャケット着用だった。
普段、だらしない格好の友人ばかりなので、ちょっぴり笑えた。
私は、誕生日パーティなど開く気はさらさらない。ゆっくりと自宅で好きなものをたらふく食べている方がずっといい。
立食パーティ
美術館や博物館などが、年会費を集めて美術愛好家などのために「友の会」を作っている。
この友の会に入っていると、新しい展示を一般公開する前に会員だけが招待され、美術館館長直々に解説付きで絵を見てまわれ、その後立食パーティなどが開かれる。
年会費がバカ高いので、私たちはもうやめたが、こういう会に入っている御仁は美術愛好家であることはもとより、みなさん生活に余裕ありまくりのエレガントな方々ばかり。
立食パーティといえども、男性はスーツ姿が多く、女性は華やかで個性的な服を着ている人が多い。
こうした立食パーティの際は、ハイヒールを履くより、上品なバレリーナを履いていた方が楽だ。立ってしゃべるのも疲れるし、立ちん坊のまま
お皿を抱えて食べるのは楽じゃない。
こういう場合、隅っこの方に椅子も何脚か用意されていることも多いが、たいていは高齢のみなさんに占領されているはず。
あと、食事はバイキング方式なので、自分で好きなものをよそっていくが、袖口が広がっていたり、フリルいっぱいの洋服は、思うように好きな物をとることさえ難しい。
シンプルでお利口そうな服を着ていったら、まちがいなし。
立食パーティで邪魔になるのは、バッグ。
肩にかけているとずり落ちそうになるし、腕にかけていたら、食事もままならない。
はじめのうちにコートなどと一緒に預けてしまう方が賢い。
とにかく、こういう社交的な会が好きな方、お友達をいっぱい見つけたい方は、ほどほどに独創的で趣味の良い服を着て行かれると目立つし、少なくとも男性陣からは声をかけられる可能性は高いかも。。。
パーティにも色々とあるが、なぜ立食なのか、それなりに意味がある。
座って知り合いと喋りっぱなしでは、新しい人と全く知り合いになれない。
立っていれば移動が簡単だし、ひょんなことで話をする機会が発生しやすく、未知の人と知り合いになる機会が生まれる。
まぁ、私は立っていようが、座っていようがめったに新しい方とは知り合いにはなれないので、食べることに集中することにしている、笑。
たまにもの好きな方がいて、私に話しかけてくる。そういうめったないチャンスを逃してはならない。すかさず、名刺をスッと差し出す。
これで5分は話ができる。
立食パーティは知り合うことが目的なのだから、私のように食べてばかりいないで、人の間を泳ぐようにして声をかけたり、名刺交換をすることが大事なのだと思う。(わかってはいるけれど。。。)
フォーマルなパーティ
これは少し前の話になるが、とある関係者が集まるパーティで、6月だったか、日暮れの遅い夕方に開かれた。
集まったのは、普段めったにどころか、全く出会わないような方々ばかりだった。
私とパートナーは、早めに会場に行って周囲を観察することにした。
差別的発言になるのかもしれないので、不快な方は目をつぶって先を進んでほしいのだが、とにかく「あなた、貴族のご子孫ですよね!」というオーラが漂っている人たちばかりがいらっしゃった。
食事前に飲み物を手に談笑する彼ら、彼女たちはまさに絵になる。
身のこなしは自然で完璧、一つ一つのなんでもない動作が上品で隙がない。
意外にも奇抜な洋服を着ている方は誰もいなかったが、匂立つような気品って感じでしょうかねぇ。。。
夏の暑い時分、半裸で駆けずり回っていた私の子供時代などとは、次元が違う生活を送ってきた方達なのだろう、きっと。
私とパートナーは顔を見合わせた。
「もしかして、場違い?!」
後日、この話を友人に話したら、
「それなら、粋にば〜んと着物でも着ていきゃよかったのに!」
こうした超気張ったパーティなどに足を運ぶ時には、やはり友人がいうように「日本を背負ってます!」とバッチリ着物姿ででかけるのも良いかもしれない。(私は遠慮するが。。。目立ってしょうがないではないか。。。)
アッパークラスの方々との食事は、マナーが気になって食べた気がしないかもしれないが、そこはもう諦めて楽しんだ方が良いと私は思っている。
余裕溢れるエレガントなみなさんは、意外に気さくで楽しい。
「そのナイフとフォークを使うんじゃなくって、こっちでしょ!」などとイラつく人たちはまだまだ上流ではない、と思いたい。
できれば、めったに出会うことのない方々が、どのようなマナーで、どんな会話をして、どう気配りをしているか、さりげなく観察をすれば、ガチガチに緊張することなく、案外楽しい食事なる。(家に帰ると、どっさり疲れるが。。。)
まとめ
- ドイツの誕生会は、誕生日の本人がパーティを準備し、招待する。
アットホームな誕生会は、普通の装いで、ホテルなどで開かれる場合は、ワンピースなど。
- 立食パーティは、人と知り合いになるチャンス。
立ちん坊なので、楽な靴を履いている方が良いかも。
コートやバッグ類はあらかじめ預けておこう。
シンプルですっきりしたデザインの服の方が、バイキングの食事を取りやすい。
名刺を忘れずに。
食べてばかりいないで、いろんな人と知り合えるように積極的に!(私が言っても説得力ゼロだが。。。)
- フォーマルなパーティ
日本人の代表のつもりで、着物姿も良いかも。注目を浴びること、請け合い。
マナーを気にするあまり、話ができなかったりするのは残念。格好をつけるのは諦めて、相手から学ぶつもりになって、楽しむことを忘れずに。
今日の紹介
小さな文字が見えにくくなり、遠近両用のメガネに変えた。
しかし現実には、小さな文字はメガネをはずせば難なく見えるので、結局は遠近両用にする意味がなかった。
問題なのは、パソコンのモニターが近すぎず遠すぎない、これが私にはやっかいだ。
これは、携帯用の小さな文字を読むメガネ。
皮のケースからスライドするようにしてメガネを取り出す。出先で、ちょっとした小さな文字を読む時にサッと取り出して使える。
がっつりメガネをかけてみるより、おしゃれで手間いらずかもしれない。
年代も、メーカーも何の情報もない。
まぁ考えてみれば、そういう道具は今だっていっぱいある。
名も知れない普通の人が使った道具を観察し、触れていると、本当に目の前に使った人々の光景が現れるような気がする。(えっ?それって霊ってこと?)
そういえば、メガネといえば、こんなのも紹介している。
お時間のある方はぜひ読んでやってください–> メガネに謝れよ!
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