昨日も写真の話だったが(プロの写真家から直伝!旅の写真を上手に撮る6つの方法)、もうちょっと話を続けたい。
私は写真プロダクション会社に採用された、いえ、拾ってもらった、という方があたっている。
何せ、経験なし、ドイツ語ダメ、年齢オーバー。
どうして私なんかが職を得ることができたのか。。。
当然私の毎日の仕事は、丁稚奉公のようだった。
朝は、郵便局、銀行、スーパー、などなどの雑用を走るようにしてこなす。
お昼前から賄いのおばさんに変身。
自分のお昼ご飯の時間はPCの前で。そこから地獄の写真選択。毎日のように5000枚の写真を選り分けていた。
それがひと段落したら、金勘定。写真シューティングにかかった費用などをリストにしていく。
こうした仕事の合間に、ディレクターと写真家の動きを盗み見るのだ。
私が一番好きだったディレクターは、三度の食事より写真が好き!という女性だった。
ウィットのあるひねりの効いた広告写真を作ることが上手で、彼女から私はいろ〜んなことを学んだ。
彼女、Martine Preasseのサイト: BILDSCHOEN (残念ながらドイツ語のサイトだが、上手にサイトも作ってあって見るだけでもたのしい。ぜひ、ご覧ください。)
彼女のおかげで私もクリエイティブディレクターとして、仕事ができるようになった。
(彼女は言うなれば、命の恩人ていうか、育ての親というか。。。)
現在私は、この仕事はしていないが、私的、公的に、また様々な時、場所で彼女から学んだことを使わせてもらっている。
ということで、今日のお題は、「カメラを持って旅行を10倍楽しくする方法」。
テーマを決めてみよう。
旅行をしていると、何もかもが珍しく、見境なしにカメラをカシャカシャとやっている。
もちろんそれでも良いのだが、旅にテーマを与えると、違った角度からその場所を見つめることができる。
つまり、通り一遍の観光写真ではない、面白い画像を生み出せる。
例えば、旅行の期間に毎日「色」に注目する。
第一日目は「白」、二日目は「赤」。。。
たったこれだけで、ぼや〜んとした目が、きりっとしてくるから面白い。
そして何より、旅行から帰ってから、写真を分類しやすいし、笑。
「丸いもの」、「三角」、「四角」なんてテーマもたのしい。
いろんな文字フォントを集めるのも粋なテーマだ。
注目する視点を持つだけで、世界は全く違ってみえるはず。
訪れた街が急激に楽しくなること請け合いだ。
友達と写真バトルをしてみよう。
一人旅にはできない話だが、二人以上で旅する時には、半日、あるいは数時間でもやってもらいたい。
出発地と到着地点、そして到着地点へ戻る時間を決める。カフェなんかで落ち合うようにすればいい。
歩ける範囲で、カメラ片手に一人で街を歩き、「これぞ!」という瞬間をそれぞれがカメラに収める。
制限時間になったらカフェに集合して、それぞれがどんな場所でどんな写真を撮ったかを見せあうのだ。
歩ける範囲だから、お互いすれ違ったり、目の届く範囲にいる。だから、どこで写真を撮ったのか、たがい同士によくわかるはずだ。
友人のものの見方、興味のあり方、などを如実に知ることができて、本当に面白い。
旅の友が生涯の友になること、間違いなし。
まとめ
旅をするとあまりに違った光景で、表面的な観光写真で終わりやすい。カメラを抱えて違った物の見方をすれば、旅はもっともっと楽しくなる。
写真のテーマを決めてみよう。
色、形などを着目点にして、写真を撮る。
旅の友と、写真バトルをしてみる。
友人の興味や関心、注目する観点などを知れてたのしい。言い換えれば、自分がどのような視点を持っているのかもわかっておもしろい。
いかがだろうか、カメラ一つで、街を知り、友を知る。盛り上がることをうけあいだ。
さぁ、カメラを持って旅に出よう!
今日の紹介
旅といえば、歯ブラシ、歯磨き粉、鏡にクシに。。。と細々した必需品が結構ある。
それらをまとめたセット。男性用だ。
私はよく思うのだが、男性の方がこうした旅のグッズをきちんと使いこなしているような気がする。
私のパートナーも、クシから爪切りまできっちりと収めたケースを持って旅をする。
私はといえば、自分の作った袋に化粧品を詰め込み、時には料理用のジッパー付きのビニール袋にまとめて入れていたりする。(味気ない。。。)
他の女性のことを知らないので、断言するのはやめておくが、私達二人に関していえば、彼の方がスマートに旅をしているような気がする。
これは、50〜60年代の物だろうか。。。
やっとみんなに生活の余裕が出来始め、時間をかけてゆっくりとしたした旅を楽しんでいた頃だ、きっと。
私もいつか、そんな旅に出かけてみたい、もちろんカメラをしっかり首から下げて。。。
旅の道具、スーツケースも紹介している。ぜひ見ていただきたい。時代的には、バッグの方が古いはず。お時間の許す方、どうぞ!
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